選び方の極意を伝授安心・安全な葉酸サプリメントの条件は?葉酸サプリの見分け方まとめ

葉酸サプリメントには、さまざまな種類があります。数十〜数百ある製品の中から、どのメーカーのどの製品が良いのか「自分に合う製品」を見分けるのは大変です…。ここでは、どのような「葉酸サプリメント」を選べば良いのか、選び方の簡単なコツをご紹介します。

葉酸サプリメントの見分け方①「天然由来か合成由来か」

葉酸サプリメントは、天然由来と合成由来の二種類があります。一般的に「天然由来の方が安全」というイメージがあるのですが、天然由来の方が(必ずしも)品質や安全性が優れているという訳ではありません。

なぜなら、天然由来の製品について有効な検証が行われていないからです。

また、葉酸不足による疾患を治療する場合、天然由来よりも、より体内の吸収率が良い合成由来の製品や薬剤を用いることがほとんどです。

毎日のケアであれば天然由来の製品を使いましょう。また、よりピンポイントに「症状を短期間に改善したい」のであれば、合成由来の製品を使うようにしてください。合成由来の製品は即効性に優れているため、葉酸不足の問題をスピーディーに解消できます(症状の回復が早い)。

問題になるのは葉酸の吸収率と量

天然由来と合成由来では、吸収率が大きく異なります。天然由来は体内への吸収率が低く、30%から、多くても50%と言われています。これに対して、合成由来の製品は吸収率が、約85%と高い数字になっています。

例えば、1粒あたり200㎍の葉酸サプリメントがあったとします。1日に必要な摂取量が400㎍だった場合

  • 天然由来のサプリメント・・・2粒
  • 合成由来のサプリメント・・・1粒

と、2倍もの違いが生まれます。1瓶180粒の製品だった場合、合成由来の場合は約3カ月持ちますが、天然由来の場合は(より多く飲む必要があり)わずか、1カ月半しか持ちません。

体調や目的に合わせて葉酸サプリメントを決める

安心なサプリ

天然由来と合成由来を使い分けることで、体の状態や目的に合った取り入れ方ができます。

天然由来の製品は、全体的にコストが掛かるため、製品の価格も高めに設定されています。これに対して、合成型のサプリメントは大量生産が可能なため、誰にでも買いやすく、手頃な価格に設定されています。

天然と合成の問題は、みなさんの「毎日の食事」で想像すると分かりやすくなります。例えば、オーガニックの野菜やくだものは、安全性や栄養価は高いですが、毎日の生活に取り入れるのはコストの面で大変です。

より手軽に安全なものを取り入れるには、安全に食べられる、流通量の多い製品を選ばれるのではないでしょうか? 天然由来と合成由来のサプリメントには、こうした違いがあるのです。

もちろん、合成由来の中にも天然の成分から栄養素を抽出したものがあり、単純に「天然は良い、合成はダメ」と分けられるものではありません。それぞれのメリットとデメリットを知って、自分に合うサプリメントを選びましょう。

種別 メリット デメリット
天然由来(ポリグルタミン酸型) 野菜や果物を原料に抽出しているので、安心できる。食事に近い感覚で、栄養が摂取できる。 コストが掛かるので、製品の価格が高い。手が出にくい。
合成由来(モノグルタミン酸型) 体内への吸収率が高く、即効性が高い。価格が手ごろで買いやすい。 合成的に抽出されているので、なんとなく不安を感じる(イメージだけで、具体的な確証はない)。
厚生労働省では、妊娠中の女性に対して「1日480㎍」の葉酸摂取(合成由来)を推奨しています。これは、天然由来の葉酸摂取の効果が実証されていないことと、合成由来の成分(葉酸)は体内への吸収率が良い(最高85%)からです。

葉酸サプリメントの見分け方②「アレルギー物質について」

葉酸サプリメントの多くは、葉酸単体の製品ではありません。葉酸のほかに、さまざまな栄養素をブレンドして配合しています。製品を手に取ったら「原材料」のラベルに注目しましょう。もちろん、直接製品を手に取らなくても、各メーカーの「商品説明」の欄で、原材料の説明が確認できます。

原材料には何を使っているの?

天然由来の場合、原材料の項目に大麦若葉、チンゲンサイ、モロヘイヤ、ホウレン草など、野菜や植物の名前が書かれているはずです。また、健康や美容成分をプラスした製品であれば、高麗人参やショウガ粉、タンポポエエキス、プラセンタやコラーゲンなどが配合されています。

合成由来の製品であれば「葉酸」と書かれているはずです。このほか、ビタミンCやビタミンD、カルシウムなど、栄養素だけが表示されているはずです。これは、栄養素を合成して抽出しているからです。

アレルギーの問題

天然・合成、どちらの製品も「何が含まれているのか」細かくチェックしましょう。アレルギー物質が含まれていたら、飲まないように注意してください。代表的なアレルゲン物質には、卵や小麦、エビ、ソバなどがありますが、野菜や果物の中にもアレルゲン物質が含まれます。

特に、天然由来の栄養補助食品やサプリメントには、こうしたアレルゲン物質が含まれるケースがよくあります。

注意したいアレルゲン物質(野菜・果物編)
バナナ イチゴ カシューナッツ ニンジン
キビ ゴマ アボカド ヒエ
インゲン セロリ トマト ホウレン草
ワサビ アーモンド カボチャ 大豆
小麦 パセリ

一般的に「葉酸が多い」とされるホウレン草やパセリにもアレルギー物質が含まれているのです。
もちろん、こうした食品がアレルギーの原因になる可能性は非常に低いです。ただ、人によっては、アレルギー反応が出ることもあり摂取には注意する必要があります。

葉酸サプリメントの見分け方③「生産地・生産国」

葉酸に限らず、どのサプリメントも生産地や生産国をチェックしましょう。サプリメントは国産だけではありません。サプリメント大国である、アメリカから輸入したものや、お隣の中国や韓国から輸入したものなど、さまざまな製品が流通しています。

国によって安全基準や衛生の管理法、品質管理の仕方は、それぞれ異なります。口に含むものはできるだけ「安心できる」国産製品を選びましょう。

葉酸サプリメントの見分け方④「含有量」

各メーカーによって、サプリメントに含まれる栄養の含有量は異なります。1カプセル(または錠剤)につき、100㎍〜400㎍と幅があります。1日に取れる葉酸量はどのくらいなのか、サプリメントを飲む前に必ずチェックしておいてください。

似た様な葉酸サプリメントでも、天然由来と合成由来では、摂取すべき量が異なります(参考:同ページ、葉酸サプリメントの見分け方①「天然由来か合成由来か」より)。天然由来の場合は、体内への吸収率が半分になると考えます。

合成由来は1粒400㎍の摂取で間に合いますが、天然由来の場合は吸収率が半減します。このため、約800㎍のサプリメントを摂取する必要があるのです。

妊娠中の女性は、1日400㎍を目安に摂取する必要がありますが、天然由来のサプリメントでは800㎍分のサプリメントが必要になります。製品の選び方は、含有量と吸収率の両方で選ぶようにしましょう。

葉酸サプリメントの見分け方⑤「無添加かどうか」

食品と同じように、サプリメントにも添加物の含まれた製品があります。また、農薬を使用した場合、残留農薬の問題も気になります。品質維持のために添加物や農薬を使う製品(葉酸サプリメント)も多いのですが、妊娠中の女性は「安全性が心配・・・」と不安に思う声が多いです。

精神的な面も踏まえて、妊娠中はなるべく、安全なサプリメントを選ぶようにしましょう。無添加・無農薬のサプリメントを選べば、母胎と胎児にとって安全な摂取が行えます。

葉酸サプリメントの見分け方⑥「放射線量の測定」

2011年に起こった東日本大震災の後、私たちが口にする農作物、水、加工物に対する、放射線量をチェックするようになりました。これから口にするサプリメントは、放射線の測定や検査を行っているのか。各製品を必ず、チェックするようにしましょう。

放射線の測定結果は、各メーカーのホームページで確認できるはずです。書かれていない場合は、放射線測定を行っていない可能性が高いです。

葉酸サプリメントの見分け方:まとめ

葉酸サプリメントの選び方は、ひとつではありません。目的や体調に合わせて、それぞれのサプリメントを使い分ける必要があります。また、体内への吸収率や農薬、添加物、放射線量の問題も必ずチェックしてから、手に取るようにししてください。

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