赤ちゃんから幼少期、思春期、成人期とそれぞれ推奨される葉酸量について葉酸は年代によって推奨される量が違う!【1日の葉酸摂取量の目安】

葉酸の推奨摂取量」は、性別や年代によって異なります。ここでは、どのくらいを目安に摂取すれば良いのか「葉酸と年齢」の関係について、詳しく説明したいと思います。

葉酸:厚生労働省の推奨量

葉っぱ

厚生労働省は「葉酸は、1日240μgの摂取が望ましい」としています。また、過剰摂取に関しては「1日1,400μgを越えないよう」に注意しています。この量は「一般的な成人」を目安にしたものです。

子どもや妊娠中の方、高齢者の場合「必要とされる量」は、それぞれ違ってきます。子どもの場合は体が小さく、許容できる栄養量も小さくなっているのです。

また大人や成人、妊婦さんの場合は、許容量も大きく、必要な葉酸量も多くなります。特に葉酸の不足しやすい妊娠中の女性や月経中の女性、栄養吸収率の少ないシニア世代、高齢者の方は、より多くの葉酸(300μg~)が必要になります。

海外の推奨量は500μg以上

海外では「1日500μgを目安に摂取すべき」と考えています。実際に、500μg以上の摂取で、動脈硬化、心筋梗塞や脳梗塞、アルツハイマー型認知症の発症リスクが下がることが(研究の結果)分かっています。

葉酸:0歳~1歳まで

0〜5カ月までの目安量は40μg、5カ月~1歳までの目安量は60μgとなっていますが、この時期は母乳や授乳によって必要なビタミン(葉酸)は補えます。お母さんがビタミンや葉酸を取り、赤ちゃんに栄養が行き渡るようにしてください。

葉酸:こどもと葉酸

食事をする女の子

ここからは、お子さん(1歳~11歳まで)の葉酸摂取「推奨量」について説明しましょう。それぞれの年代に必要な葉酸の量と、過剰摂取の目安となる「耐容上限量」を記しています。

1~2歳

男子:90μg
女子:90μg
耐容上限量は300μg

3~5歳

男子:110μg
女子:110μg
耐容上限量は400μg

6~7歳

男子:140μg
女子:140μg
耐容上限量は600μg

8~9歳

男子:160μg
女子:160μg
耐容上限量は700μg

10~11歳

男子:190μg
女子:190μg
耐容上限量は1,000μg

11歳頃までの葉酸「摂取推奨量」は、200μgを上回ることはありません。小さな時期に「沢山の葉酸」を摂取してしまうと、すぐに上限量を上回ってしまいます。10代までは、食事を中心に、必要な栄養素を取るようにしましょう。

10〜11歳頃までは、サプリメントは控えるべき?

耐容上限量の落ち着く10歳くらいまでは、サプリメントなどの摂取はなるべく控えましょう。どうしても必要な場合は、必ず子ども向けのサプリメントを選んでください。また(可能であれば)薬剤師さんなどに相談した上で、服用するようにしてください。

葉酸:10代の葉酸摂取

成長の著しい10代は、必要な葉酸量も多くなります。1日あたり240μgという量は、20代以降「成人の推奨量」同じ数字(量)です。

葉酸は、細胞の形成に欠かせない栄養素です。健康な血や骨をつくるためにも、葉酸が不足しないようにしてください。スナック菓子や脂質の多い物、添加物の多い食事は、栄養の吸収を妨げます。間食をする場合は、果物や自然のもの(無添加の食品)を取るようにしましょう。

中学生(12~14歳)

男子:240μg
女子:240μg
耐容上限量は1,300μg

高校生(15歳~17歳)

男子:240μg
女子:240μg
耐容上限量は1,400μg

葉酸:20代の葉酸摂取

20代を過ぎると、1日の推奨量「240μg」で安定します。耐容上限量は1,400μgですが、1,000μgを越えなければ、過剰摂取を心配する必要もありません。

ただ、塩分や脂質の多い食事、添加物の多い食事は、葉酸の吸収を低下させます。食事で不足しないよう、できるだけ(自炊など)手作りのものを食べてください。また、過度の飲酒や喫煙にも注意しましょう。飲酒や喫煙は、体内の葉酸濃度を低下させます。

葉酸:30歳~60代までの葉酸摂取

30代を過ぎても1日の推奨量は240μgのまま、耐容上限量も1,400μgとなっています。ただ、この数字は「厚生労働省推奨」の目安であり、一人一人に必要な(葉酸の)量は異なります。

栄養の不足しがちな方は、推奨量よりもやや多めの300μg~500μgの葉酸を取るようにしましょう。30代を過ぎると栄養の吸収率は徐々に低下していきます。食事で取れない場合は、野菜や果物を増やすほか、サプリメントや栄養補助食品を取り入れてみてください。

葉酸:70歳以上の葉酸摂取

厚生労働省の基準では「1日あたり240μg」を推奨量としています。ただ、この量(240μg)だけでは、葉酸不足に陥る可能性があります。

30代を過ぎると、私たちの体は徐々に(栄養の)吸収率が落ちていきます。60代以降になると、更に栄養を吸収する力は弱くなっていきます。海外のデータを参考にすれば、1日300μg~500μgの葉酸を摂取しても、決して取り過ぎとは言えません。

耐容減量は1,300μgとなっていますが、1,000μgを越えないように注意すれば、やや多めに取っても(500μg~700μg)構いません。必要な葉酸は、不足しないようにしましょう。

葉酸:妊娠中と産後の葉酸摂取

妊娠中や産後も葉酸が不足しないようにしましょう。母子手帳にも「胎児の二分脊椎などの神経管閉鎖障害の発生を減らすため、葉酸の摂取が望ましい」と書かれています(2002年より実施)。妊婦さんは1日480μgを目安に、出産後は1日340μgを目安に葉酸を摂取してください。

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