妊娠中・出産前には「栄養が不足しないよう」にしましょう。特に、母乳で赤ちゃんを育てる方は、授乳を通じて赤ちゃんに「栄養を与える」使命があります。
このため、産後は栄養バランスのこと(サプリメントのことを真剣に学び)必要な栄養を毎日の生活に取り入れることが大切です。
ここでは「産後の葉酸摂取」について、詳しく説明したいと思います。出産前の方、妊娠前の方もぜひ参考にしてみてください。
産後は葉酸をストップしていいの?
出産後も、栄養管理には手を抜けません。赤ちゃんは、母乳を通じて「栄養」を取り入れるからです。母乳は、お母さんの栄養が大きく影響します。出産したからと言って、ジャンクフードや甘い物、脂肪分の多い食事では、赤ちゃんの健康を損なってしまいます…。
授乳中のお母さんが、今必要な栄養素
お母さんが気にして摂取して欲しい栄養素は、葉酸、ビタミンB12、ビタミンD、たんぱく質、カルシウム、鉄分、マグネシウム、亜鉛、ビオチン、ビタミンC、ヨウ素、脂質、カリウムなどたくさんあります。
この中でも、体内の貯蔵量が影響する葉酸、ビタミンD、脂質は「不足しないよう」意識して取る必要があります。
葉酸はどのくらい取るべき?
出産後のお母さんも葉酸は、1日340㎍(推奨量)は必ず取るようにしましょう。食事から葉酸を取る場合は(推奨量)の倍である「1日600㎍前後」の葉酸が必要です。
なぜ、食事の場合は「必要な葉酸量」が増えるのでしょう・・・?
これは、食品の体内吸収率が30%〜40%と少ないことが原因です。もし、葉酸サプリメントや医師で処方された葉酸を飲むのなら、1日あたり340㎍〜400㎍で構いません。
処方や葉酸サプリメントの多くは「合成葉酸」を使用しています。合成葉酸は体内吸収率に優れているため「平均85%」が体内に吸収されます。
合成葉酸(医師処方・一般のサプリ)摂取量は400㎍充分です。葉酸不足も心配ですが、過剰摂取にならないよう、取る食品や飲むサプリメントの量には十分注意しましょう。
葉酸、どうやって取ればいいの?
出産後の葉酸は、食事を基本にして補助的に葉酸サプリメントを取り入れるようにしましょう。
授乳中、育児中は「食事を作る気力が出ない」お母さんも多いはずです。また睡眠不足や疲れが溜まり、ストレスが引き金となって暴飲暴食、偏った食事をする新米ママも多いのではないでしょうか…?
このような食事を続けていると、赤ちゃんがアレルギーや病気になってしまいます。
「母乳で育児をしていない」というお母さんでも、ジャンクフードや油っぽいもの、砂糖を沢山使ったものは、食べ過ぎないようにしましょう。食事が偏るとイライラしたり(反対に)育児疲れによる、気分の落ち込みや「産後うつ」にかかる危険性があります。
葉酸摂取でリラックス・イライラ改善にも◎
食事を作るのが辛いときには、家族と協力して「手作りの食事」を取るようにしましょう。家族がいない場合は、身近な友達に相談したり、出来るだけ手の入ったお総菜(個人商店のもの)を食卓に取り入れるなど、家事の負担を減らすようにしてみてください。
そして、不足しがちな葉酸は、サプリメントなどで効率良く補ってみてください。最近では、さまざまなサプリメントが売られています。妊娠中・産後の女性向けサプリメントもあるので、自分にあうものを見つけ、毎日の生活に取り入れてみてください。
葉酸には神経を落ち着かせ、リラックスさせる効果があります。これは、葉酸の「神経細胞に関わる」機能が働くからです。育児疲れが気になる方もぜひ、意識して葉酸を取るようにしてください。
産後の体調回復にも、葉酸が良い
産後の体調回復にも葉酸が効きます。これは、葉酸の持つ細胞を作る機能、血を作る作用が働くからです。新陳代謝や血のめぐりも良くなるので、産後の回復にも葉酸を取るようおすすめします。