人気の「葉酸サプリメント」には、デメリットはあるのでしょうか。もしデメリットがあるとすれば、どのような点に注意すべきでしょうか。ここでは、葉酸サプリメントのデメリットについて簡単にまとめてみました。
葉酸サプリメントにデメリットはあるの?
葉酸サプリメントは、不足しがちな栄養を効率よく補える、便利な製品です。特に、葉酸の不足しやすい妊娠中・授乳中の女性、高齢者の方には欠かせない存在と言えるでしょう。
現在人は栄養不足?
現代人は加工品(インスタントやレトルトなど)の摂取が多く、どの献立にも葉酸が不足しています。このため、栄養補助食品やサプリメント等を使って、栄養を補う必要があります。
必須栄養素である「葉酸」によるデメリットは「ほぼ0%」に等しいです。ただ、サプリメントを摂取する際には、注意したい点が3つあります。
葉酸サプリメントで注意したい点
- サプリメント中心で、食事を作らなくなる
- 過剰摂取に陥りやすい
- 小さな頃から摂取の機会を作るのは危険
葉酸サプリメントのデメリット①「食事の必要性」
葉酸サプリメントを使えば、食事の合間や出先でも、簡単に「必要な栄養」が摂取でいきます。ただし、サプリメントに頼ってばかりでは、「食事の重要性」が薄れる可能性があります。食事を作るのが面倒なので外食中心となり、栄養はサプリメントで流し込むといった悪循環になるのです。
こうした流れが習慣化しては、食事を取ることが二の次になってしまいます。美味しいからと言って、油っぽいものや塩分の多い食事を取り、サプリメントでごまかすのは良くありません…。こうした食事は、内臓に負担を掛けてしまうので、今すぐ止めましょう。
食事は、健康にとって大切な存在
どんなに、サプリメントが優秀であったとしても、食事の機会は大切にしましょう。自炊ができない場合でも、できるだけ人の手が入ったものを食べ、添加物や塩分、脂質の少ない食事を心がけるようにしましょう。
作れないときには、定食屋さんが一番?
食事が作れないときには、チェーン店のレストランではなく、街の食堂に出かけてみましょう。和食の食べられるお店なら、脂質の少ない、健康的な食事が取れます。
メニューは、野菜や魚を中心にヘルシーなものを選びましょう。また、個人経営のお店であれば、添加物などの心配が少なく、美味しい食事が楽しめます。
葉酸サプリメントのデメリット②「過剰摂取の危険性」
サプリメントなら、1粒あたり100〜400㎍の葉酸が摂取できます(製品によって含有量は異なる)。サプリメントを取れば、不足している野菜や果物の栄養素は、効率良くカバーできるでしょう。
過剰摂取の基準
サプリメントは、1粒あたりに含まれる量(葉酸などの栄養素)が多いので、過剰摂取に注意してください。私たちは「多ければ多いほど良い」と考えてしまいますが、どんなに良いものでも多く飲み過ぎては、内臓や体に負担を掛けてしまいます。
成人の葉酸許容量は、1日あたり1,400㎍となっています。多くても、1,000㎍を越える葉酸は摂取しないようにしましょう。また、お子さんの場合は(栄養の)許容量が少ないので、注意しましょう。10〜11歳になってやっと、1日あたり1,000㎍の許容量となります(これより小さなお子さんは、さらに許容量が少なくなります)。
葉酸だけでなく、どのような栄養素やサプリメントも同じです。手軽に取れるものは、過剰摂取に注意してください。過剰摂取に陥ると、中毒やアレルギー反応が起こりやすくなります。
葉酸サプリメントのデメリット③「子どもとサプリメント」
これは、①の「食事の必要性」と共通する問題です。幼い頃から、食事よりもサプリメントを重視しては、食事の重要性について意識が低くなります。また、子どもにサプリメントを与え過ぎるると、体が(サプリメント)に慣れてしまい、栄養吸収率が落ちる危険性があります。
小さなお子さんには、できるだけ食事を通して栄養が取れるようにしてください。偏食がある場合は(家族の方が)献立などを工夫しましょう。また、葉酸の不足しがちな外食や加工品中心では無く、手作りの食事でお子さんを育てるようにしてください。
「食育」という言葉がありますが、幼い頃〜成人になるまでの食事は、一生の健康に関わる重要な問題です。お子さんの健やかな成長をサポートする意味でも、添加物の入った加工品を避け、安全な手作りの食事を用意してあげてください。
葉酸サプリメントのデメリット:まとめ
いかがでしたか? 葉酸サプリメントは、健康をサポートする強い味方です。しかし、どんなに良いものでも、取り過ぎてしまったり、食事の機会が二の次になるようでは良くありません。食事を第一(優先)にし、葉酸サプリメントは「補助的なツール」として取り入れるようにしましょう。