恐ろしいことに、三食きちんと食べていても、栄養失調(新型栄養失調)になるケースが増えています。これは、外食中心、加工品の取り過ぎなどで起こる「現代の病」です。日常生活において、どのくらいの葉酸が不足しているのか、詳しく説明したいと思います。
食事でかかる栄養失調とは?
一人暮らしをしていると(どんなに気をつけていても)食事が不規則になりがちです。また、日中働いている方は、スーパーのお総菜や冷凍食品に頼ることも多いでしょう。
加工品は危険?
加工品は、調理の手間が省けるので便利な存在です。ただ、調理段階で栄養が失われやすく、栄養失調になる危険性があります。食事でかかる栄養失調のことを「新型栄養失調」と呼んでいます。
加工品の取り過ぎで栄養失調になる理由
- 調理や加工の際、ほとんどの栄養素が抜け出てしまっている
- 添加物などの影響で、栄養の吸収が妨げられている
栄養不足を解消するには?
栄養不足は、できるだけ「手作りの食事」で補うようにしましょう。一見、色鮮やかで栄養の多く見える食事でも(加工品の多くは)栄養素が残っていません。
コンビニやスーパーでお総菜やお弁当を買う際は、野菜が不足しないよう、生野菜や果物をプラスしましょう。また、手作りの味噌汁や副菜などを用いて、必要なビタミンを補うようにしましょう(食事を作る時間が無ければ、栄養補助食品やサプリメントを上手く取り入れるようにしてください)。
コンビニやスーパーのサラダ
「野菜を取れば大丈夫」と思いがちですが、コンビニやスーパーのサラダには、添加物が多く含まれています。また、カットして売られている野菜にも「次亜塩素酸ナトリウム」などの添加物が入っています。
サラダ=ヘルシーなイメージがありますが、添加物の入った食品は、健康を損なう危険性があります。葉酸やビタミンを補う場合は、なるべく自分で調理するか、サプリメントなどで補うようにしてください。
葉酸を上手く取るには
葉酸を沢山取るには、自分で調理をするのが一番です。最近では、サラダを持ち歩くスタイルも流行しています。おしゃれなボックスに詰めて、新鮮な野菜や果物をたっぷり取るようにしましょう。
また、ビタミンの豊富な野菜を選び、グリーンスムージーやジュースにしてもOKです。軽くミキサーにかけ、そのまま飲むようにすれば、必要なビタミンが補えます。
ジュースのほか、野菜を無水調理(多重構造鍋や機密性のある鍋など)すれば、野菜の成分を損なうことなく必要な栄養が補えます。スープなどにして、たくさんの野菜を食べるようにしましょう。
葉酸不足を解消する方法①
普段自分が何を食べているのか、手帳に書く習慣をつくりましょう。献立をメモしておけば、どのくらい栄養が不足しているのか、いつでも確認することができます。
普段の食事では、ビタミンのほか、鉄、ミネラル、カルシウムなどが不足しないようにしましょう。最近は、糖質オフや炭水化物抜きのダイエットも流行っていますが、必要な脂質、炭水化物が不足しないよう、バランスの良い食事を心がけてください。
また、肉だけを食べるダイエット(ケトンダイエット等)も流行っていますが、葉酸や必須ビタミンは欠かさず、補うようにしてください。脂質ばかり取り過ぎると、体調を崩す危険性があります。
ダイエットを続ける場合は、野菜ジュースや酵素ドリンク、サプリメントなどで、栄養が偏らないように気をつけましょう。
葉酸不足を解消する方法②
コンビニエンスストアやスーパーのお総菜、冷凍食品は、美味しそうなものがたくさん揃っています。しかし、毎日の食事を加工品で済ませてしまっては、健康バランスを損なうことになりかねません。加工品で最も心配なのは、添加物の問題です。また、脂質を取り過ぎるのは、成人病の影響が心配です。
加工品の多くは、必要な栄養が残っていません。体がだるい、調子がでないという場合は、加工品の取り過ぎが原因かもしれません(新型栄養失調)。
葉酸不足を解消するには、加工品はなるべく避け、自分で調理をするように心がけることが大切です。料理が苦手な場合は、野菜炒めやサラダなど、簡単なもので構いません。できるだけ、自分で手を入れた食事を作るようにしましょう。
また、どうしても取れない栄養は、葉酸サプリメントなどで補うようにしてください。こうした生活を数日、数週間続けるうちに、体調が良くなったことに気が付かれるはずです。葉酸やビタミンを補うよう、葉物野菜やくだものを意識して取り入れるようにしましょう。