葉酸は「女性の健康をサポート」する、優れた栄養素です。細胞の生成を助けるほか、女性に多い貧血や、子宮頸がんを予防します。また、心臓病や動脈硬化の発症リスクを抑えるほか、成人病の予防にも効果があります。

妊娠・出産の時期に必要な「葉酸」

葉酸は、妊娠中のお母さんと赤ちゃんの健康を守ります。葉酸の働きにより、赤ちゃんの発育を助けるほか、先天的疾患を予防してくれるほか、母体の回復や健康維持、授乳を通じて赤ちゃんの健康を維持するなど、優れた効果を発揮してくれます。

ここでは「女性と葉酸の摂取」について、詳しく見ていくことにしましょう。

女性にうれしい葉酸の効果

葉酸は、病気の発症リスクを抑えるだけでなく、健やかな毎日を過ごすのに欠かせない栄養素です。ここでは、女性にうれしい「葉酸のパワー」について、簡単にまとめてみました。

葉酸は、妊娠中や出産後に「積極的に摂取する」よう推奨されている栄養素です。しかし、葉酸が必要なのは、妊娠・出産時だけではありません。今話題の「妊活」にも（葉酸が）優れた効果を発揮します。

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妊活と葉酸

葉酸には、細胞分裂を促し、子宮の内膜を強化する働きがあります。子宮内膜が「健康な状態」になると、着床しやすい環境が生まれます。「健康な赤ちゃんを育む」には、葉酸やビタミンで、健康なコンディションを整えるようにしましょう。また、自然妊娠の確率を高めたい方、妊活中の方も葉酸で「健康な母体」を目指してください。

パパにも必要な葉酸！

女性だけでなく「夫婦共に葉酸を摂取」すれば、妊活にはより効果的です。葉酸には、細胞分裂を促す作用があり、卵子や精子の生成にも良い影響が与えられます。このため、葉酸などの栄養素を補うことで、男性と女性の「妊娠力アップ」に良い効果が期待できるのです。

妊娠中の葉酸摂取

健康な母体には、元気な赤ちゃんが育ちます。妊娠が分かったら、推奨される葉酸が不足しないようにしましょう。妊娠の7週目前後には、胎児の神経管ができ上がります。また、11週を迎える頃には、赤ちゃんの姿もはっきりと分かるようにまで「体の基礎になる部分」が完成していきます。

成人は、通常240μgの葉酸摂取が望ましいとされていますが、妊娠中は「1日400μgの葉酸を摂取するよう」推奨されています。必要な葉酸を補い、胎児の神経管閉鎖障害や先天的疾患の発症を予防してあげてください。

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産後の葉酸摂取

出産後も葉酸は「1日340μg摂取するよう」推奨されています。これは、授乳を通じて赤ちゃんに健康な栄養を与えるためです。また、授乳でエネルギーを消耗するお母さんの栄養と母体を支えるため、多くの葉酸や栄養素が必要となるのです。

胎児と葉酸摂取

お母さんが積極的に葉酸を摂取することは望ましいですが、赤ちゃんに、葉酸サプリメントなどを「直接与えること」は、望ましくありません。

1～2歳の時期には「1日90μg」葉酸が、2～3歳の頃になると「1日100μg」葉酸の摂取が推奨されていますが、小さな頃はできるだけ「食品を通じて」葉酸を摂取するようにしましょう。90～100μgの葉酸であれば、野菜や果物から簡単に取れる量です。

また、小さな頃から「サプリメントを飲む癖」が付いてしまうと、食事から栄養を吸収する能力が低下するかもしれません。お子さんの小さな時期は、なるべく「お母さんの手料理」を通じて、お子さんに必要な栄養を与えるようにしましょう。

美しい肌をつくる葉酸のパワー

葉酸は「美しい肌」をつくります。葉酸は、たんぱく質の新陳代謝を促し、細胞分裂のスピードを速めることから、ターンオーバー（肌の生まれ変わり）のサイクルを促進するのです。

また、葉酸が赤血球の形成を行ることで血がキレイになり、血色や肌コンディションも良くなります。葉酸の効果を高めるビタミンB12と一緒に摂取し、美しい肌を目指してみてください。

女性の一生を通じて、必要な葉酸

いかがでしたか？　今回は、女性と葉酸の働きについて説明しました。葉酸は、胎児からお母さんの健康まで「女性の一生を守る大切な栄養素」です。必要な葉酸を補い、美しく健康的な毎日を過ごしてください。