葉酸サプリメントの多くは、葉酸単体ではなく、さまざまな成分がブレンドされています。
例えば、葉酸に加えて「葉酸の吸収率をアップ」する、ビタミンCやビタミンB6、ビタミンB12が配合されているものは多いです。このほかにもカルシウム、ミネラルなどさまざまな成分が含まれる製品もあります。
ここでは「複合型サプリメント」の種類やそれぞれの特徴について、詳しく説明しましょう。
複合型の葉酸サプリメントとは?
「葉酸サプリメント」の多くは、主体となる葉酸に加えて、さまざまな栄養素をブレンドしています。
ビタミンC | ビタミンB6 | ビタミンB12 | ミネラル | カルシウム | 鉄分など |
また、プラスアルファの成分として、美容成分であるコラーゲンやヒアルロン酸、プラセンタなどを配合したサプリメントも出回っています。
このほか、人気のサプリメントには、数十種類の「野菜・果物の酵素」を含んだ製品も多く出回っています。野菜不足が気になる方、美容を目的とされる方、妊娠中で「赤ちゃんの健康を第一に考えたい」方は、それぞれの目的に合わせて、必要なサプリメントを選んでください。
妊娠中の女性には「妊婦さん専用のサプリメント」も(一部のメーカーで)取り扱いがあります。母胎と赤ちゃんの健康のため、不足する栄養はきちんと補うようにしましょう。
葉酸サプリメント・合成と天然の違い
葉酸サプリメントを大きく分けると、合成と天然の二種類に分類できます。量販店やドラッグストアで売られている「葉酸サプリメント」は、ほとんどが合成の製品です。
合成の製品は、化学的に葉酸を生成したもので、モノグルタミン酸が配合されています。モノグルタミン酸の製品は、比較的安く手に入るのですが、天然サプリメントの場合は価格が高く、平均2,000円〜高くて8,000円や10,000円を超える製品もあります。
葉酸サプリメント① モノグルタミン型
葉酸サプリメント多くは、モノグルタミン酸が配合されています。モノグルタミン酸の製品は、化学的に葉酸を生成したもので、安価に製造できるのがメリットとされています。また、モノグルタミン酸は体内の吸収率に優れ、葉酸不足を解消するにはふさわしい製品です。
特に、葉酸の不足しやすい妊婦さん、高齢者はモノグルタミン酸で、葉酸不足を補うことが多いです。ただ「天然の成分ではない」という理由で、モノグルタミン酸を避ける人も多いです。
モノグルタミン酸は危険なの?
モノグルタミン酸は、天然の成分ではないので「危険」と考える人がいます。しかし、厚生労働省は「モノグルタミン酸の摂取を推奨」しています。なぜなら(モノグルタミン酸は)体内の吸収率に優れ、葉酸不足を高い確率で解消できるからです。
これに対して、天然型の葉酸サプリメントは体内への吸収率が安定せず、正確な数字(どのくらい吸収できるのか)は実証されていません。このため、医師の中には「治療の目的であれば、モノグルタミン酸を用いるのが好ましい」と考える人もいます。
ただ、日常的に摂取するのであれば、天然型の葉酸サプリメントがおすすめです。天然型であれば、過剰摂取を防ぎ、予防的に葉酸の摂取が行えるからです。
葉酸サプリメント② 食事型(天然型)
天然型サプリメントの良い点は、食事の代わりに必要な葉酸が取れる点です。食品をベースにしているので、過剰摂取になる危険性もありません。利用者の中には、モノグルタミン酸に比べて「安全性の高いサプリメント」と考える傾向が強いです。
しかし、天然(食事)型サプリメントの中にも、添加物を使ったものがあります。また、製品によっては、原材料に農薬を沢山使っているものがあり、服用には注意が必要です。製品を手に取る前に(各製品の)農薬や添加物についてきちんと理解を深めておきましょう。
安全に長く飲み続けるには、無添加、農薬不使用のサプリメントがおすすめです。また、集中して葉酸不足を解消するには、天然型ではなく、モノグルタミン酸型の葉酸を使用するのが(即効性が高いため)望ましいです。
葉酸サプリメント③ ドリンク型
最近では、野菜ジュースの中に「葉酸を配合」したものが出回っています。また、葉酸の含有量が多い抹茶を使った「葉酸抹茶ドリンク」なども人気です。
ただ、野菜ジュースなどの飲み物は、製造過程で葉酸の量が減ることが多いです。同様に「葉酸配合」をうたった酵素ドリンク、青汁なども「栄養素が少ない」ことがあるので注意しましょう。
葉酸など、水溶性ビタミンを効率よく摂取するには、モノグルタミン酸のサプリメントや「生で取れる」野菜のほか、生の酵素を取るのがおすすめです。
葉酸サプリメント・どれがおすすめ?
葉酸サプリメントにも合成型、天然型など、さまざまな製品があります。また、最近では葉酸の入ったドリンクなども人気です。それぞれの製品には、どれくらいの葉酸が含まれているのか、調理過程などもきちんと確認するようにしましょう。
また、添加物や農薬を使っているのかどうかも、忘れずチェックするようにしてください。