葉酸サプリメントの中には「天然由来」の製品があります。天然由来のサプリメントは、野菜などの食品を使って製造されています。ここでは、天然由来のサプリメントの中でも、無添加の製品(サプリメント)について説明したいと思います。
葉酸「天然由来のサプリメント」とは
「天然由来のサプリメント」とは、野菜やくだものなど、食品を原料として作られたものです。製品よって使われる成分は異なります。サプリメントの「成分表示」をよく見てから、摂取してください。
天然由来のサプリメントに、よく使われる成分は以下の通りです。
大麦若葉 | パセリ | チンゲンサイ | ホウレン草 | キャベツ | ブロッコリー |
一方、天然由来以外の「合成由来のサプリメント」には、以下の成分が多く含まれます。
葉酸 | ビタミンB6 | ビタミンB2 | ビタミンB12 |
デンプン | 麦芽糖 | セルロース | ショ糖脂肪酸エステル |
このほか必要に応じて、カルシウムやプラセンタ、コラーゲンなどを配合することがあります。サプリメントが合成由来なのか天然由来なのか、どのような原材料を採用しているのか、よく確かめてから飲むようにしましょう。
合成由来にも「天然」がある?
サプリメントは単純に、天然と合成で分けることはできません。なぜなら、天然成分を使った合成サプリメントがあるからです。
天然型葉酸とは?
合成葉酸を酵母などで培養し「天然型葉酸」のサプリメントを作ることが可能です。こうしたサプリメントを取り入れれば、吸収率に優れた(天然に限りなく近い)合成葉酸が摂取できます。また、天然型葉酸であればリーズナブルな価格で、安全なサプリメントが手に入ります。
葉酸サプリメントは無添加が良い?
最も気にしなければいけないのは「添加物」の問題です。サプリメントの中には、添加物を含んだものがあります。添加物とは、保存料や着色料、甘味料など、加工や保存を目的に使われる成分を指しますが、葉酸サプリメントにも人工甘味料や着色料、保存料の含まれるものがあります。
サプリメントの添加物は危険?
サプリメントに使用される添加物は、セルロースやアカシアガム(粘着剤)などです。人体に直接の被害はありませんが、やはり大量に摂取するのは良くありません…。天然由来のサプリメントにも、一部添加物をたくさん使った製品があります。妊娠中の方は、添加物や製品表示に気をつけて服用してください。
葉酸と農薬
農薬の混入や残留が心配なのは、天然由来のサプリメントです。天然型が(材料の問題で)野菜や果物、主成分に付着した農薬が混入しやすいからです。農薬が心配な場合は、製品の「残留農薬量」をチェックしましょう。また、農薬の表示が無い場合は、無農薬をうたったサプリメントを取るようにしましょう。
「天然=安全」という訳ではありません。どんなに沢山の野菜や果物を使っていたとしても、農薬がたっぷり入ったサプリメントは危険です。妊娠中の女性は、胎児と母体の健康のためにも、安全なサプリメントを取るようにしてください。
合成由来の葉酸は、無農薬で安全?
合成由来のサプリメントは、無農薬で生成できます。天然由来のように、野菜や果物を使わないため、農薬の問題が発生しないのです。このため、専門家や消費者の中には「合成サプリメントは、天然由来よりも安全に摂取できる」と考えています。
葉酸の製造・品質管理
葉酸サプリメントは、品質管理が大切です。たとえ天然サプリメントであったとしても、製造や品質管理のできていないメーカーでは、安全なサプリメントが作れません。
製造している場所が国内なのか、海外なのか。製造地は、安全な場所かどうか。製造工場はGMPの規格をクリアしているのか等。さまざまな面を総合的に判断し、安全なサプリメントを選ぶ必要があります。「無添加・天然」などの名前に騙されないよう、成分表示や製造法、品質規格をしっかりチェックしましょう。