さまざまな健康効果が期待できる葉酸高齢者は葉酸が不足しがち。病気の予防のためにも摂取しよう

加齢とともに、栄養の吸収率は衰えていきます。このため、高齢者は、意識的に「葉酸や必要な栄養」を補う必要があります。

葉酸で病気を予防しよう

葉酸には、脳卒中やアルツハイマー型認知症の発症を抑える効果があります。葉酸不足にならないように心がけ、健やかな毎日が送れるようにしましょう。ここでは、「高齢者と葉酸」の関係について、詳しく見ていくことにします。

高齢者は、葉酸不足になりやすい

医師に相談

歳を重ねると「消化機能の低下」が起こり、慢性的に葉酸が欠乏しやすくなります。葉酸は、細胞の生成や造血機能を支えるなど「生命活動に欠かせない」成分です。健康を損なわないよう、葉酸不足に陥らないよう注意してください。

高齢者の5人に1人が「低栄養」に陥っている

日本の高齢者(60歳以上)を調査したところ、5人に1人の割合で「低栄養」の状態に陥っているようです。栄養が不足すると、体重が減少するだけでなく、さまざまな疾患や死亡率も増加します。

食欲が低下している場合や、体調不良を感じる場合は「できるだけ早めに」医師に相談を行ってください。食事療法やビタミンによる投薬治療など、さまざまな療法が始められます。また、低栄養になる前に、食事や葉酸サプリメントを通じて「必要な栄養」を補うようにしましょう。

葉酸の摂取で、予防できる病気

葉酸は、悪性貧血を予防するほか、骨粗しょう症、アルツハイマー型認知症、脳梗塞、心筋梗塞、うつ病などの「発症リスク」を抑えてくれます。

骨粗しょう症

葉酸は、骨粗しょう症の原因となる、ホモシステイン(アミノ酸のひとつ)の増加を防ぐ働きがあります。骨粗しょう症と言えば「カルシウム」のイメージが強いのですが、葉酸にも「骨粗しょう症予防」を予防する効果があります。

アルツハイマー型認知症

血管内のホモシステインは、血液を凝固する作用があり、放っておくと脳の疾患、神経疾患の発症リスクが高くなります。

しかし、葉酸を摂取すると、過剰なホモシステインの増加が抑えられ、脳の血流が良くなります。また、葉酸により神経の働きが改善されると、アルツハイマー型認知症の「発症リスク」が抑制されます。

脳梗塞・心筋梗塞

動脈硬化

ホモシステインは、血管内の細胞にダメージを与え、血栓を発生させる厄介な存在です。しかし、葉酸を摂取すれば、過剰なホモシステインを抑制し、心筋梗塞や脳梗塞の発症リスクを抑えることができます。

うつ病

葉酸は、神経や脳の「正常な機能」を助けます。また、体内のホモシステインの増加を抑えることで、神経疾患やうつ病を発症しにくくなります。

研究機関によって実証された・葉酸のパワー

ある(国内の)研究グループは「1日500μg葉酸を摂取すれば、心不全や虚血性心疾患の発症リスクが50%低下する」ことを明らかにしています。

高齢者と葉酸の摂取量

日本人の平均的な葉酸摂取量は「一日あたり200μg」と言われています。ただ、高齢になると栄養の吸収率は低下します。同じ、200μgの葉酸を摂取していたとしても、身体に取り込まれる量が、年々少なくなってしまうのです。

65歳を越えると起こる「体の変化」

実際、65歳以上の「高齢期」を迎えると、次のような「体の変化」が起こってきます。

高齢者と体の変化(表1)
消化器官の衰え1 消化器官の働きが落ち、栄養の吸収率が低下する。体内の葉酸量も少なくなり、ビタミン類が不足しやすくなる。
消化器官の衰え2 腸の働きが悪くなり、便秘になりやすい。
筋肉の衰え 30歳をピークに筋肉量は、年1%のペースで衰えていく(例:65歳の場合、ピーク時から「35%」筋肉量が減少している)。
骨密度の低下 高齢になると骨密度が低下、女性の場合は、閉経を境に骨密度の低下が著しくなる。
血管・血液の衰え 血管の弾性が衰えることで、心血管疾患や高血圧の発症リスクが高まる。
ホルモンの減少 ホルモンが減少することで、骨を形成する機能が低下⇒骨粗しょう症にかかりやすくなる。

(表1)にあるように、加齢によって、消化器官や筋肉、骨密度、血管、ホルモンの機能が低下していきます。このため、体の機能低下をサポートするため「若い人以上に」栄養を補う必要があるのです。

食事だけで補えない場合は、葉酸サプリメントや栄養補助食品を使って、効率よく「栄養不足」をカバーするようにしましょう。

なぜ、葉酸が必要なのか?

(表1)で説明した通り、年齢を重ねるにつれて、骨や筋肉、消化器官など、体の機能は衰えていきます。しかし、必要な栄養を補えば、体の機能は回復し、機能低下をカバーすることが可能です。

葉酸は粘膜を形成し胃腸の働きを助ける

ごまあえ

葉酸には、造血作用、細胞の生成のほか、胃や腸など「粘膜の形成」を助ける働きがあります。粘膜が形成されれば、胃腸の働きも、より正常な状態へと近づいていきます。胃腸の弱い方は「推奨される」葉酸を取るようにしましょう。

葉酸の造血作用が、動脈硬化を予防する

悪玉アミノ酸(ホモシステイン)は、動脈硬化を誘発する危険因子です。しかし、葉酸を摂取すると、悪玉アミノ酸を「良いアミノ酸」に変えることができます。動脈硬化を予防することは、心臓や脳疾患の発症リスクも抑えることにも繋がります。

高齢者・1日に必要な葉酸の量

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準 2015年度版」によると、高齢者は「1日あたり240・の葉酸を取るよう」推奨しています。

中期高齢者・高齢者が必要な「葉酸の量」
年齢 葉酸の推奨量(日) 過剰摂取の目安(日)
50歳~69歳まで 240μg 1,000μg
70歳以上 240μg 900μg

ただ、海外では「1日あたり400μg」の葉酸摂取を推奨することが多いです。日本の研究者や医師の中には「海外と比べると、日本の葉酸推奨量は、心許ない数字だ」と、厚生労働省のデータを疑問視する声も出ています。

往診

また、高齢になると胃酸の分泌量も減り、推奨量の240μgでは足りないことが想定されます。「過剰摂取」とされる900μg(日)を越えてはいけませんが、1日あたり、300~400μg前後の摂取は、健康上問題のない量と言えるでしょう。

ただし、投薬治療を受けている高齢者の方は、医師や薬剤師さんに「服用中の薬との飲み合わせを」相談してから、必要な葉酸サプリメントや栄養を補うようにしましょう。

高齢者と葉酸(まとめ)

葉酸は、高齢者の脳梗塞や心筋梗塞、アルツハイマー型認知症、うつ病、骨粗しょう症の発症リスクを低下させる、優れた栄養素です。葉酸不足を防ぐために、毎日の食事や栄養補助食品、葉酸サプリメントから「1日に必要な葉酸」を補うようにしましょう。

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