ここでは、成人、妊婦（妊娠中・授乳中）幼児、子ども、高齢者の方が体験した「葉酸を飲んだ後の変化」について、解説したいと思います。
葉酸で得られる健康効果
葉酸は、食事やサプリメントで補うことができますが、必要な葉酸を摂取することで、次のような「体調の変化」が報告されています。
葉酸の摂取で報告されている・体調の変化
- 貧血の症状が軽くなってきた
- 便秘が解消された
- 肌のコンディションが整ってきた
- 冷え症が緩和されてきた
- 気持ちが落ち着いてきた
- イライラしなくなった
- 生理中の頭痛や腹痛が軽くなった
- 疲れにくくなった
- 妊娠中の諸症状が緩和された
葉酸を摂取された方は（平均して）上のような、体調の変化を感じることが多いようです。なんとなくだるい、疲れやすくなったという方は、葉酸やビタミン不足を疑ってみましょう。
ただ、体質や体調によって、感じられる変化には個人差があります。次の項目では、年代や性別ごとに異なる「葉酸摂取後の変化」について、説明したいと思います。
葉酸を摂取した後の変化（成人）
成人（20歳〜70代以上も含む）が、必要な葉酸を摂取すると、以下のような「体調の良い変化」が出やすくなります。
葉酸摂取による効果（成人）
- 血流の促進による冷え性の改善
- 細胞の再生により、肌が美しくなる
- 疲れにくくなる
- イライラしなくなった
- 頭痛や貧血がおさまった
このほかにも葉酸は、貧血や成人病の予防にも良い効果（発症リスクの減少など）が見られ、健康促進に欠かせない栄養素となっています。
女性と葉酸
葉酸を取ることで、PMS（月経前症候群）や、生理中に起こる頭痛や腹痛、落ち込みの改善が見られます。PMSが重い方は、必要な栄養素を意識して補うようにしましょう。
葉酸の美容効果
女性にとって最もうれしいのは、葉酸の持つ「美容効果」です。
葉酸は、細胞の再生に働きかけ、ターンオーバー（肌の生まれ変わり）を促進させます。葉酸を摂取することで、気になるシミ、シワ、ソバカス、肌荒れの改善に良い結果が見られるでしょう。
普段から、葉もの野菜やフルーツを多く取る女性は、潤いのある美肌をキープしています。（アンチエイジングの意味も含めて）必要な葉酸を摂取すれば、今まで以上に美しく健やかな肌が獲得できます。
PMSとは？
PMS（月経前症候群）は、月経の二週間前に起こる症状を指します。この時期には、頭痛やイライラ、だるさ、落ち込みやすくなるなど、さまざまな症状が現れます。葉酸を摂取し、憂鬱なPMSの症状を改善してみてください。
葉酸を摂取した後の変化（妊婦）
妊娠中の方は、細胞の再生に必要な葉酸を十分取り、胎児の健康な発育をサポートしてください。細胞の生成を正常化されることで、健康な臓器や体がつくられていきます。また、葉酸には、美しい血を造り（造血作用）、血の巡りを良くする働きがあります。
1日あたり480㎍の葉酸摂取を心がけ、食事や栄養補助食品、サプリメントで必要な栄養素を補うようにしましょう。
葉酸を摂取した後の変化（出産後）
妊娠中に比べて量は減るものの、母乳を通じて、必要な栄養を与える必要があります。出産後も（葉酸の量は）1日あたり340㎍をキープするようにしましょう。必要な葉酸を摂取することは、胎児の健康だけでなく、母体の健康をも促進してくれます。
特に、産後の回復期には、葉酸の持つ造血作用や細胞の再生作用が、毎日の健康に大きく影響してきます。母子とも健康な状態でいられるよう、栄養のバランスには、十分注意するようにしてください。
葉酸を摂取した後の変化（子ども）
お子さんが3歳になるまでは、サプリメントを与えるのは控えてください。小さなうちから、サプリメントの摂取に慣れてしまうと、体内の栄養吸収率が低下する恐れがあります。お子さんが幼い間は、なるべく食事を通して、必要な栄養素を取るようにしましょう。
疾患のあるお子さんに対しては？
先天性の疾患や医師が「葉酸の投与が必要」だと判断した場合は、医師や薬剤師の指示に従い、必要な栄養剤やサプリメント（投薬治療も含め）を与えるようにしてください。
葉酸を摂取した後の変化（高齢者）
高齢者の方に葉酸やビタミンの摂取をすすめた結果、脳卒中や心筋梗塞、動脈硬化のほか、アルツハイマー型認知症の発症リスクが低下しています（医学的にも実証されています）。
年齢を重ねると、必要な栄養素が吸収されにくくなりますが、献立を工夫するなどし、葉酸やビタミンの不足しにくい食生活を心がけましょう。また、必要に応じてサプリメントや健康補助食品、葉酸の添加された食品、酵素ドリンクなどで、不足している栄養を補うようにしてください。
