葉酸を摂取する時間
葉酸は食品なので、基本的に「いつ摂取しても大丈夫」です。サプリメントで補う場合も、食前や食後など、好きなタイミングで取りましょう。
胃腸の弱い方は、食後30分以内がベスト！
サプリメントで補う場合「胃腸の弱い方」は、なるべく食後に取るようにしましょう。食前や空腹時に飲んでしまうと、胃腸に負担がかかります。また、妊娠中の方も同様です。妊娠中は胃腸が敏感になっているため、なるべく空腹時を避け、食後に飲むようにしてください。
吸収が良くなるのは「食間」
栄養の吸収率を高めるのなら、食間に服用するのがベストです。朝と昼の食間、昼と夜の食間、そして就寝前に飲むようにすれば、栄養の吸収率を高めることができます。
用量を確認し、1日に必要な量を3回に分けて飲んでみてください（飲みにくい場合は、割ったり砕いて飲むようにしましょう）。
葉酸を摂取する方法
葉酸を取るには、食事で補うか、サプリメントや栄養補助食品で補う必要があります。
食事で補う
食事で補う場合は、葉酸やビタミンの多く含まれる食材を選びます。そして、栄養素が失われないよう、サラダや生で取るようにします。調理する場合は、水にさらす時間や加熱時間を少なくしてください。煮込んだり、加熱する時間が長ければ、沢山の栄養が流れ出してしまいます。
サプリメントで補う
サプリメントで補う場合は、お茶ではなく、水で飲むようにしましょう。カフェインの入った飲み物は、栄養の吸収を妨げる恐れがあります。
このため、水道水、ミネラルウォーターなどで、必要な量を飲むようにします。また、胃の弱い方や妊娠中の方は、ミネラルウォーターではなく、ミネラル分の無い水（ピュアウォーターなど）を飲むようにしましょう。
体質によって、ミネラルが（胃や内臓に）負担をかけることがあります。葉酸サプリメントを摂取する場合は、胃に負担のない方法で飲むようにします。
葉酸入りの食品について
最近は、野菜ジュース、卵、シリアル、パン、菓子、ブレンド茶などに、一部葉酸を添加したものがあります。こうした食品を取れば、必要な葉酸が補えるでしょう。
ただし、加熱や調理をした商品は、葉酸の30％～80％は損なわれます。どのくらいの栄養素が残っているのか、確認をしてから取り入れるようにしましょう。
葉酸入りの青汁・酵素ドリンク
最近は、若い方からお年寄りまで「必要な栄養を手軽に補おう」と、青汁や酵素ドリンクを飲む方が増えています。こうした製品には、葉酸が多く含まれており（食事と併用すれば）栄養不足を手軽にカバーできるのでおすすめです。
ただ、青汁や酵素ドリンクの多くは加熱を行っており、栄養素が損なわれている可能性も高いです。青汁や酵素ドリンクで（葉酸を）補う場合は、生酵素と書かれているものや、加熱調理の時間が短い物を選びましょう。
また、添加物の含まれる製品は、栄養の吸収を阻害してしまいます。どのような原料を使い、添加物や農薬は使われているのか、きちんと確認してから口に入れるようにしましょう。
葉酸を摂取する前
葉酸を摂取する前は、喫煙や飲酒を控えてください。喫煙や飲酒をしてしまうと、体内の葉酸濃度が低下し、どんなに摂取しても「吸収率の低下」は避けられません。飲酒や喫煙をした後は、しばらく時間を空けて葉酸を取るようにしましょう（サプリメントの場合も同様です）。
摂取する葉酸の量
葉酸を取る量ですが「多ければ多いほど良い」という訳ではありません。成人の場合は1日240μgが推奨されていますが、300μg～500μgを目安にすれば、取り過ぎる心配はありません。
また、小さなお子さんは「許容量」が少ないため、サプリメントではなく食事から葉酸を補うようにしましょう。10歳でも190μg、7歳でも140μgと必要な葉酸の量（推奨量）は少なめです。このため、普段の食事だけでも、毎日に必要な葉酸は補えます。
どうしても足りないという場合は、10歳～11歳を過ぎてから、子ども用のサプリメントを取り入れてみても構いません。ただ、サプリメントを用いる場合も、基本は「食事から取る」ことを忘れないようにしましょう。
