葉酸には、皮膚や粘膜を強化し、動脈硬化、ガン、老人性痴呆疾患を予防する効果が認められています。また、肌の再生サイクルを正常化し、アンチエイジングにも良い効果を発揮するようです。ここでは、葉酸と皮膚、粘膜の働きについて詳しく説明したいと思います。
葉酸は皮膚と粘膜を強くする
葉酸には、皮膚と粘膜を強くする作用があります。
そもそも粘膜とは?
「粘膜」とは、唾液や涙、鼻水、胃粘膜など、粘液で潤っている「膜」を指しています。粘膜は目や鼻、口腔、鼻腔、胃、消化器官などの場所にあります。
粘膜のある場所
まずは、皮膚と葉酸の関係について説明しましょう。
皮膚トラブルの原因とは
皮膚トラブルの原因の多くは、ホルモンのバランスが崩れていることです。ホルモンバランスが乱れると新陳代謝が上手く行かず、シミ、くすみ、乾燥やニキビなどの「肌荒れ」が起こりやすくなります。
皮膚トラブルを解消する方法
皮膚トラブルを解決するには、葉酸などのビタミンを取り、新陳代謝を促すことが大切です。また、適度に水分を補い老廃物が流れやすいようにしてください。このほか「皮膚トラブル」を解決するには、以下の方法があります。
皮膚トラブルを解決する方法
- 葉酸などのビタミンで、新陳代謝を活性化させる
- 1日2リットルを目安に水分を補給する
- ストレスをためない
- 適度な運動で汗を流す(代謝をアップさせる)
皮膚トラブルは、すぐに塗り薬で解決しようとしがちですが、外側だけでなく、内側からのケアが最も重要です。葉酸などのビタミン類を意識して取ると、ターンオーバー(肌の生まれ変わりのサイクル)が正常に行われ、肌トラブルの改善も速くなります。
ターンオーバーは速すぎてもダメ!
ターンオーバーが遅いと、傷の治りや肌荒れの回復が遅くなりますが「ターンオーバーは速ければ良い」という訳ではありません。ターンオーバーが速すぎると、肌が回復する前に未熟な細胞が表面に押し上げられてしまいます。このため、表面がゴワゴワし、乾燥しやすい肌(敏感肌)になってしまうのです。
乾燥が気になる場合は、葉酸を取るとともに、保湿クリームなどで肌に潤いを与えるようにしましょう。また、ストレスをためないよう、休息(睡眠時間など)はしっかり取るようにしてください。
粘膜が弱くなる原因とは
粘膜は「免疫力」に大きく関係する存在です。粘膜は、外からの細菌やウイルスが侵入しないよう、大切な体を保護してくれているのです。このため粘膜が弱ると、外界からの(細菌やウイルスの)侵入に耐えきれなくなり、病気にかかりやすくなってしまいます。
と考えられるのは、このためです。粘膜を強くすれば、免疫力を上げて、病気にかかりにくい「丈夫な体」になります。
粘膜を強く、丈夫にする方法
粘膜を強くし「免疫力を高める」には、粘膜を強くする葉酸、粘膜の元となるビタミンAを取ることが大切です。また、粘膜細胞の外壁をつくる「オメガ3脂肪酸」も合わせて取るようにしましょう。
葉酸 | 葉物野菜、果物、レバーなど |
---|---|
ビタミンA | レバー、パセリ、とうがらし、青のりなど |
オメガ3脂肪酸 | マグロの脂身、サバ、さんま、ブリ、ハマチなど |
葉酸・ビタミンA・オメガ3脂肪酸・・・どの食材も粘膜を強く、丈夫にする栄養素です。それぞれの栄養は、バランス良く摂取するようにしましょう。
食事で取るのが難しい場合は?
食事取るのが難しい場合は、サプリメントで補うと良いでしょう。特に、葉酸などのビタミンやオメガ3脂肪酸は「食品で量を取る」のが難しい成分です。しかし、サプリメントなら体内への吸収率も良く、効率よく「必要な栄養素」が補えるので便利です。
粘膜が強くなれば、アンチエイジングにも効果アリ
粘膜を強くすることは「美しい肌」にも繋がります。粘膜が強化されると、外からのウイルスや細菌が侵入しにくくなります。すると、免疫細胞を活発にさせる必要がなくなり、白血球の働きが落ち着いてくれるのです。
白血球の働きがおだやかになれば、体内の活性酸素の量も抑えられ、肌の老化が進みにくい(若々しい肌を保てる)ようになります。
白血球と活性酵素の関係
活性酸素は「体内公害」とも呼ばれる、やっかいな因子です。活性酸素が増えると、シミやシワなどの「肌老化」だけではありません。白内障や糖尿病、動脈硬化、ガン、老人性痴呆疾患の発症率が高くなります。
活性酸素が多くならないよう、必要な栄養素をしっかり補うようにしましょう。
粘膜を強くする葉酸のほか、粘膜の元となるビタミンA、オメガ3脂肪酸をバランス良く取れば、イキイキとした毎日が過ごせるはずです。ぜひ、参考にしてみてください。