葉酸には、食事型（野菜や果物、その他食品）やサプリメント、ドリンク（葉酸配合の）栄養補助食品など、いろいろなタイプの「取り方・食べ方」があります。それぞれの食品・製品には、摂取するのに「ふさわしいタイミング」があるのでしょうか？
ここでは「どのタイミングで葉酸を摂取すれば良いのか」簡単に説明したいと思います。
葉酸・どのタイミングで摂取すべきか？
「葉酸を取るタイミング」ですが、葉酸の性質に着目する必要があります。
葉酸の性質は・・・？
- 水に溶けやすい
- 熱に弱い
- カフェインと一緒に取ると吸収率が弱まる
葉酸は水溶性ビタミンなので、水に溶けやすい性質を持っています。また、野菜や果物から取る場合、加熱調理などで大部分の栄養は失われてしまいます。
このほか、緑茶やコーヒーと一緒に取ると、カフェインの影響によって「葉酸などの栄養素の吸収が阻害される」ので注意が必要です。
葉酸を取るタイミングとしては、調理の場合は水や加熱時間を少なくし、素早く食べること。そして、サプリメントで補う場合はコーヒーや緑茶で流し込まず、水で服用することが大切です。
あまり知られていないのですが、ウーロン茶にも少量のカフェインが含まれています。サプリメントを摂取する場合は、カフェインに注意して服用しましょう。
葉酸（サプリメント）を飲むタイミング
サプリメントを飲むタイミングですが、食前に飲むと栄養の吸収率が高まります。葉酸サプリメントは、空腹の時を狙って飲むようにしましょう。ただし、胃酸が出やすい方、胃腸の弱い方は食後でも問題ありません。食事の後、水と一緒に葉酸サプリメントを飲むようにしてください。
外出時の服用
食後・食前のどちらか、毎日の習慣にすれば飲み忘れる心配がありません。外出をする際には、ピルケースなどに入れて持ち歩くようにしましょう。
葉酸以外にもカルシウムや鉄分など、複数のサプリメントを合わせて飲む方は多いでしょう。この場合、区分けできるピルケースを使うと良いでしょう。区分け式のピルケースは、100円ショップでも購入できます。事前に、毎日必要なサプリメントを仕分けして飲みやすいように工夫しましょう。
飲んではいけないタイミング
実は、葉酸を飲んではいけない（取ってはいけない）タイミングがあります。
- 大量にお酒を飲んだ後
- 喫煙した直後
- てんかん等、葉酸と飲み合わせの悪い薬を服用しているとき
①と②の場合は、葉酸を飲んでも吸収率が落ちるので注意しましょう。また③の場合は、副作用が起こる危険性があるので、あらかじめ（かかりつけの）医師に相談してから「飲んでも問題ない」と判断された場合のみ服用しましょう。
てんかん以外にも、葉酸と飲み合わせの悪い薬がいくつかあります。
現在、医師の治療を受けて「服用している薬」がある方は充分注意してください。処方箋を受けている方は、薬剤師・医師に相談してから飲むサプリメントを決めましょう。
わざわざ（サプリメントの）銘柄まで相談する必要はありませんが、栄養の組み合わせ、飲み合わせなどを確認すれば安心です。
サプリメント・飲む際の注意点
サプリメントを飲む場合は、用法と用量を正しく守ってください。まれに「体に良いサプリメントなら多めに飲んでおこう」と、大量のサプリメントを飲む方がいます。
「大量摂取＝過剰摂取」なので大変危険です。体の許容量を超えると、アレルギーや過敏症など副作用があらわれます。どのような栄養素でも、必要以上に多く取るのは止めましょう。
1日の許容量に関しては、厚生労働省の資料が役に立ちます。機会があればぜひ、各栄養素の「推奨量」を確認してみてください。
